他のヨーロッパの国と比べてどうなのか全く分かりませんが、チェコ人で日本文化に興味を持っている人は意外と多いような気がします。
だからだと思いますが、ここチェコでも、日本文化を紹介するイベントが、ひっきりなしに行われています。
この5月だけでも、「墨絵と信楽焼きの展覧会」や、日本の新進作家による書道、工芸、絵画など300点を展示した「日本芸術展」、日本人現代建築家によるセミナーなど、日本文化を紹介するイヴェントが目白押しです。
そんなイヴェントに混じって、昨日(土曜日)、ユニークなイヴェントが行われましたので、それを紹介したいと思います。
会場は、スメタナ、ドヴォジャークやミュシャ、カレル・チャペックなど、チェコを代表する芸術家・作家のお墓があることで有名なヴィシェフラド(プラハ旧城)にある広場。
スメタナの名曲「わが祖国」の最初の交響詩のタイトルがこの「ヴィシェフラド」ですね。
イヴェントの名称は、会場になった広場に植えられている菩提樹から名前を取って「菩提樹祭」。今年で3回目。主催はチェコ・日本友好協会。
さて、前置きが長くなりましたが、そのお祭りの様子を写真で紹介します。
オープニングの和太鼓に続き、わっしょいわっしょいの掛け声とともに、御みこしの登場です。

続いて日本刀の試し切り。

これは切る直前の写真で、この後、見事な早業で5つに切り落とされました。
こんなの日本でもなかなか見られないですね。
この“武道家”は、この後、鎖鎌(くさりがま)や十手の実演まで披露してくれました。
そして、和太鼓の演奏です。

7人の奏者全員の呼吸もぴったりの、見事な演奏でした。
次は弓道。

実は、私も高校生のとき弓道部に所属し、試合に何度も出ましたが、この3名の弓を引く姿は見事だと思いました。
さて、ここまでご覧になって何か気づかれたことはありませんか。
そう、演じているのは全てチェコ人なんですね。
それも含めて、これを見たチェコ人は何を感じ取ってくれたのでしょうか。
演じた人たちは、勿論全員がそれぞれに職業をもったアマチュアの人たちです。
常日頃練習に励み、こうしてチェコの人たちに演じてみせる・・・、ここにチェコ人の日本文化に対する思い入れの深さを知り、私はそのことに感動を覚えました。
さて、このお祭りの今回のもう一つの呼び物は「神事」。
京都の護王神社から宮司が招聘され、祭りのシンボルになっている菩提樹を通じて、世界の平和を祈願する神事が厳かに執り行われました。
雅楽にあわせて、こんな珍しい動きも見ることができました。

さて、この神事、チェコ人の目にはどう写ったでしょうか。
以上、私の中途半端な知識と、限られた枚数の写真のため、この催しの本質を伝えることはとてもできませんでしたが、チェコの由緒ある場所で、こうしてチェコの人たちに日本文化の一端に触れてもらったことは、それなりに意味があったのではないでしょうか。